産業技術総合研究所では,NEDOの「AIロボット・フィジカルAIを見据えたマルチモーダル基盤モデル開発事業」について,研究開発を実施しております(https://www.aist.go.jp/aist_j/news/au20260717-2.html).
人工知能研究センター デジタルヒューマン研究チームでは,人の運動から筋張力や関節負荷などの内部力学状態を推定可能なAIを開発します.動画やウェアラブルセンサから得られる運動学情報,外力情報,筋骨格情報など多様な情報を統合し,人を生体力学レベルで理解する運動基盤モデルの実現を目指します.


近年,人の姿勢や関節運動を推定する技術は大きく発展しました.一方で,関節トルクや筋張力,関節反力などの内部力学状態は依然として直接観測が困難です.このため,「人はどのように力を発揮しているのか」を理解するAIはまだ実現されていません.そこで,運動学(Kinematics)と生体力学(Biomechanics)を統合する基盤モデルの構築に挑戦します.

人の内部力学状態は見えない

“力”を含む人のデータが不足
人の状態を生体力学レベルで推定可能なオムニモーダル運動基盤モデルの構築を目指します.この技術により,内部力学状態まで含め人を真に理解し支援するAIを実現し,以下の領域へ応用します.

オムニモーダル運動基盤モデル